
コンセプト
古来より日本人は自然と共に生きることを大切にしてきました。季節の移り変わりの大らかさ、儚さ。道端に咲く花を愛で、その花を揺らす風に触れる日常の細やかさ。
そういったミクロな世界の中に立ち現れる美は、昔から詩句や絵画や音楽、食事やその他さまざまな方法で映し取られてきましたが、多忙な都市生活を送る現代では忘れがちです。
この現代の日本において、ライブペイント、ボディペイント、ダンス、音楽、食によるチームが場所・環境や人々と共存・共生する表現をおこなうことで、自然とのつながりを感じ、人間が本来持っているはずの繊細な感覚を取り戻すことができればと考えています。

今回のイベントについて
四季それぞれをさらに6つに分けたものを二十四節気と呼びます。イベントを開催する6月18日は二十四節気では「芒種(ぼうしゅ)」という時期にあたり、これは「稲や麦など穂の出る植物の種を蒔く頃」を表すものです。
先日田植えで田んぼに入る機会があり、そこでさまざまなことに気付かされました。浸した足から伝わる泥の温かさ、肌をじりじりと焼かれることで陽射しが夏に向かっていることを感じ、いたるところから聴こえてくる蛙の声に生命のフラットさを観る。水が干上がりかけている箇所があり、水路を掘れば水は上から下へと滞りなく流れてゆく。水は厭がることなくまた喜びもせず、ただただ素直に流れていく。その一日はスマートフォンを見ることも忘れ、隣でともに手を動かす人との会話に精を出す。
人間は自然に触れ、戯れ、共に生きることが得手であったはずです。自然から学ぶことは自分自身のあたまで考えることより遥かに多くの実りを与えてくれます。場所・環境を自分たちの都合の良いようにコントロールするのではなく共存する姿勢で、アートという手法によって五感をひらくための種を蒔き、そこで起きることを身体全体で体感していただけたらと考えています。

「中庭のbosh」は、現代的な建物に囲まれた築百年強の古民家である旧原田米店(https://madcity.jp/harada_rice_shop/)の庭を会場に据えておこなわれます。そこは現代的な建物に囲まれ、ぽっかりと空いた異空間。さまざまなアーティストのアトリエとしてクリエイティブに使用されています。
また松戸にはアーティストやクリエイターが多く住み、かつて宿場町だった流れを汲んで隣町の柏や都内、更には海外からもアーティストがやってくるクリエイティブなエリアがあります。(http://paradiseair.info/)
「中庭のbosh」はこのような刺激的かつ多角的な可能性を秘めた街で、アートが好きな方にも絵画やダンスや音楽や古い建物や美味しいものどれかひとつだけが好きな方にも楽しんでいただけるアートイベントです。6月18日(土)は松戸へぜひいらしてください。

14:00 開場
14:00~15:00 DJ
15:00~15:30 AAPA×DJ RYOHEI
15:30~16:00 DJ PONTIAC
16:00~16:30 bosh!①
16:30~17:00 DJ RYOHEI
17:00~17:30 bosh!②
17:30~18:00 DJ RYOHEI ×雄猿
18:00~18:30 bosh!③
18:30~20:00 DJ

bosh!はライブペイント、ボディペイント、ダンス、音楽、食によるチームです。場所・環境や人々と共存・共生する表現をおこなうことで自然とのつながりを感じ、人間が本来持っているはずの繊細な感覚を呼び覚ますことを目指します。
Photo by Ken Shigematsu
Photo by hiroyasu daido
Guest
イベント情報
会場
旧・原田米店
住所
千葉県松戸市松戸1874
【注意事項】
※お手洗いに行かれる方以外、建物内には入ることはできません。
※近隣住人の迷惑にならないよう、特に日没後は大声で騒いだりしないようお願い致します。また、ごみは各自持ち帰っていただくようお願い致します。